かつて時代が変わったのであろう、その日に

正解が無い、という、正解と、
いろんな迷いの中で、
それでも「今」を表現するのなら。

* * * * *

酔夏男、ありがとうございました!!
たくさんの方々に聴いていただけて、
そしてCDを手にしてくださった方もいて、
とても嬉しかったです!!

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セットリストは、
01.下弦の月
02.氷雨
03.サイレントブルー
04.kisuiiki
05.ためいき
でした。

先週に引き続き、ピアノだけの演奏でライブをする。
なんとなく、先週からの伏線を回収したような気分になった。
あたしの「そのときやりたいこと」ができたので、
体得に近いような満足。

ストーリーを綴る。

あたしには愛国心も思想も、これと言って、無い。
戦争に対する拒否感は、
人が人の命を奪う行為に対する嫌悪、そして、
個人に選択肢が与えられないことへの嫌悪、なのかもしれない。
畜生道に堕ちるものかという意志こそ、人間の尊厳に繋がる気がしている。

ただ、時代は変わっていく。

自分はただ、風にまみれる木の葉でしかなく、
どちらかと言うと、散りながら舞う、枯れ葉なのだ。

でも、
散りゆくあたしが、
なけなしの力でもって握りしめているものは、
現実逃避のような信念だ。

それは「事実」ではなく、
「真実」と呼ぶべき、主観そのものだ。

まるでDon Quixoteみたいだ。

使い古された唄を、ロシナンテと名づければ、
妄狂した騎士さながらに、音楽と旅を続けよう。

存在しない敵に向かって戦いを挑む姿を、ひとは滑稽だと笑えばいい。

未遂のカタルシス。

二束三文のシケた唄。

二束三文の真実。

ここまで書いて、その次に考えたこと。

そこで思い出した一節を、最後に。

* * * * *

真実、あきらめ、ただひとり
真実一路の旅をゆく。
真実一路の旅なれど、
真実、鈴ふり、思い出す。

二人で居たれど、まださびし、
一人になったらなおさびし、
真実、二人はやるせなし、
真実、一人は堪えがたし。