とある炎上騒動で思ったこと。

長文になりますが、あたしと繋がっているフォロワーさん、
特にインディーズのシンガーソングライターさんたちと、
そんなみんなを応援してくださっている方に、ぜひ読んで欲しいので書きます。

とある不快なツイートをTwitterで見かけました。
炎上目的の釣りなんぞに決して協力してやるものかと思い、リツイートも引用もしません。

内容は、『路上ライブのアーティストからCDを買い、買ったその場、本人の目の前でCDを踏んで蹴り割る動画』を投稿するツイートです。
路上ライブ潰しが目的みたいです。
この文章を書こうかどうか迷っている数日の間に、世間ではニュースにもなっているみたいです。

どの地域か分からないし、ユーザーの深追いはしませんが、
路上ライブに出るミュージシャンには、世の中にはこういう人間がいることを知っておいてほしい。

一生懸命に夢を追いかける姿、人々を魅了する音楽、そして時にちやほやされている姿などなど、
それらを良く思わない人間は世の中に確実に存在する。
煽ること・炎上自体を面白がっている悪ふざけのように見えますが、
歪んだ正義感や嫉妬や本気の悪意を含めて、とにかくわざわざ傷つけに向かってくる人間がいる。

だからもし、似たようなことを観たり聞いたり経験したりしても、
相手の思惑通りに炎上を手伝うようなことはせず、
「ミュージシャンたちよ、負けるな頑張れ!」と言いたいし、
応援してくださっている方には、犯人に対しての憤りをできれば抑えて、
そんな時こそアーティストさんの応援に注力してくださると嬉しい。
それが何よりの慰めであり、救いになります。

昨今に限ったことではなく、いつの時代も路上ライブや「流し」のミュージシャンはいたので、
こんな潰し方で路上ライブミュージシャンが消えることは無いと思っています。

ただ、一つだけ覚えておきたいことは、
許可を得ていない場所での路上ライブは「公共の場を占拠して騒音を流し、通行を妨げ、勝手に物販商をやっている」ことも事実です。
迷惑行為を通報しないでいてくれる(見て見ぬふりをしてくれる)多くの善意の上に成り立っていることを忘れちゃいけない。

だからせめて、演奏する場所も立ち止まる場所も、通行の動線は確保できているか、
特に点字ブロックや案内板の邪魔をしていないか、
そして音量なども、必ず周りに配慮してほしいなと思うし、
当たり前だけど誰かから苦情が来たり止められたからといって「チッ」という態度を取るのも良くない。

アーティストの皆様におかれましては、
「表現活動の自由はあれど、路上でライブができることは当たり前ではない」ということを今一度念頭に置いて、
いつまでも初心を忘れず、これからもどんどん良い経験や思い出を積み重ねていってほしいなと思います。
そしてもちろん貴方の音楽がたくさんの人に届くことを願っているし、
私も自分の音楽道で精進します。

ちなみに、応援してくださるファンの皆様におかれましては、
無料でライブが観れることを当たり前とせず、ぜひライブハウスのライブにも集まってくださいね!(笑)
CD購入やチップ(投げ銭)という「具体的な応援」も大歓迎です!(笑)

私自身も路上ライブから活動スタートしたクチですし、
当時は周りへの配慮どころかまったく社会常識も無く、
尖った言動も多いクソガキだった(クソガキは今も変わってない・・・)ので、
そんな私が自分を棚に上げて偉そうに何を言ってやがるんだって感じですが、
聴いてくださる方や音楽仲間に支えられ、
紆余曲折しながらもなんとか今年活動20周年を迎えることができる感謝を込めて、
これからも音楽で出会い繋がる場所(音楽の汽水域)が、健全に豊かに育まれていきますよう、
心から願っています。

最後まで読んでくださってありがとう。